2008年3月1日土曜日

3  HMEの取り付け方法  流れ

気管孔周囲をあらかじめきれいにして、アドヒーシブを丁寧に貼り、HMEカセットをはめます。アドヒーシブの交換時には、リムーブを使って愛護的にアドヒーシブを剥がし、クリーニングタオルで粘着剤をきれいに拭き取り、新たにアドヒーシブを貼り付け、HMEカセットを装着します。

3-1 皮膚をきれいにする

クリーニングタオルまたはウェットティッシューなどを用いて、気管孔周囲の皮膚の脂質や汗などの汚れをきれいに拭き取ります。

3-2 スキンプレップを塗る

スキンプレップは皮膚をアドヒーシブ粘着剤の刺激から護り、皮膚とアドヒーシブとを確実に密着させます。アドヒーシブを貼る部分にまんべんなくスキンプレップを塗った後は、スキンプレップが完全に乾くまで数分待ちます。スキンプレップには揮発性成分が含まれていますので、気管孔周囲に塗る際、吸い込んでむせることのないように、息をとめます。

3-3 アドヒーシブを貼る

アドヒーシブの裏面の剥離紙を剥がし、アドヒーシブの円部分の下端が気管孔下端に合うように貼り付けします。シール部分に皺がよっていたり、空気が入り込んでいたりすると、剥がれやすくなるため、空気たまりや皺を作らないように、内側から外側に向かって押し出すようにして丁寧に貼り付けします。

3-4 HMEカセットを取り付ける

HMEカセット除塵・加温・加湿といった鼻機能の一部を代替するHME本体は、特殊なスポンジ状フィルターが収納されたカセットです。ふつう喉摘後、数ヶ月経過されている方は、初め、フィルターの目が粗く呼吸抵抗が少ない高流量タイプ(品番:ATOS7241)を使い、少し慣れてきたなら、ノーマル(品番:ATOS7240)を使うようにします。ノーマルの方が、加温・加湿・除塵効果に優れ、よりよい効果が得られます。

3-5 ビデオクリップ

ビデオクリップでHMEカセットの取り付け方法をご覧ください。オランダの方で使い慣れている方なので、あまり丁寧な取り付けをされていません。